フランスのあららな住宅事情~水回り編~
こんにちは。
以前、フランスの住宅事情の共用部についてご紹介しましたが、今回はアパートの中、特に水回りについてご紹介したいと思います。
今のアパートに夫が住み始めて約3年。私も学生ビザで滞在中の頃からを含めると約2年。何度も発生する水回りのトラブルに毎度またかとため息です(-_-;)
まずはお風呂。
お風呂といっても我が家はシャワーしかなく、湯船がありません(;´д`)
フランスのアパートは湯船がないことが珍しくないみたいで、友人宅もシャワーのみのお家がちらほら。
で、一番多いトラブルは「排水溝の詰まり」
初めて排水溝が詰まったときはどうしていいやらで、パイプユニッシュ的なものがあるのかよく知らず、下に住んでいらっしゃる大家さんのご家族に事情を言って見てもらったのですが、一緒に排水溝の部品を外してみると「前はこんなことなかった。いろいろ詰まってるよ」と言われてひぇー( ゚Д゚)
探して見るとパイプユニッシュ的なもの、やっぱりありました(笑)
今使っているのは「DesTop」
いろいろと試行錯誤してたどりついたのが、「DesTopなどの排水溝の詰まりを改善する液体を使い、高温のお湯を勢いよく流す」という方法。
ただ、冷水の水圧はすごくいいのに、なぜかお湯にすると水圧が一気に下がってしまうので、熱々のお湯をバケツにため、それを一気に流すというやり方でやっていました。一か月に一回くらいの頻度です。
去年の夏ぐらいまではその方法でなんとかなっていたんですが、なぜかそれ以降詰まりがすっきりとは改善せず。なので1-2週間もすれば、シャワーをしていると足元が湖。
今も湖になりつつあるので、近いうちにまたDesTop熱々お湯作戦をやらねばと思っています。
本当は排水溝の部品を外して中を掃除したいのですが、夫が一度して、その後下の階の大家さんご家族宅に水漏れが発生。
原因は排水管の老朽化による水漏れだったようですが、夫が排水溝をさわっていたので水漏れの原因がはっきりせず、結果修理費を全て負担する羽目に( ;∀;)
そんなわけで排水溝をむやみにさわれません。。。
そしてシャワーの「水圧」も定期的に掃除しないと弱くなってきます。
その理由はなんと「砂」Σ(゚Д゚)
上水道から砂がでてくるってどういうこと?!って感じですが、シャワーヘッドやホースの接続部を外すとたまっていた砂がでてきます。。。
水道水は飲んでも問題ないはずなんですけどね。。。
そしてトラブルというほどではないですが、少々苦戦しているのは「温度調整」。
使いはじめはまだいいんですが、一旦シャワーを止めてまた水を出し始めた時に火傷するんじゃないかと思うほど熱々のお湯が突然でてくることがあります。ひぃー。
温度を下げると今度は冷水で、なかなかちょうどよい温度のお湯がでてこないんですよね。温度の微調整、なかなか難しいです。
さらにシャワーから「お湯がでない」という事態に冬真っただ中になったこともあります。数分?お湯がでたと思ったらそのあとはどうやっても冷水のみのシャワー。毎夜試練のシャワーでした(゚Д゚)ノ
あるとき、シャワーブースの横にある水圧の良い洗面台の水道からはお湯もでていたので、もしかして水圧が関係している?と思い、洗面台の水道を流してそちらのお湯が出始めたタイミングでシャワーの温度を上げると、案の定お湯が出てきたんです!イェイ!
水がもったいないと思いながらも寒さにはかなわずこの技を駆使して1-2か月耐えたのですが、ついにはキッチンの流しもお湯の出が悪くなり始め、ついには水道修理屋さんを呼びました。
案の定、シャワーのお湯は水圧が原因だったようでそれを調整。キッチンの流しの水道は、石灰がたまっていて掃除もできないとかで水栓蛇口部分の交換になりました。
そうなんです、フランスの水は硬度が高く、石灰分が多いんです。排水溝の詰まりも含め、よくある水回りトラブルの原因の一つですね。
最近キッチンの水道の水の出がまた悪くなり、水が割れて四方に出るようになってきたので、「あーまた業者さん呼ばなきゃかぁ」と思っていたのですが、水道の出口の先を外すと砂がでてきて、さらにフィルター?も外すと、なんと水の出が一気に改善☆フィルターが砂や石灰で目詰まりしていたみたいです。
そして最後は「キッチンの水漏れ」。
流しの手前の足元が濡れていて、よく洗い物の水が散ったりして濡れるので、最初はそれだと思って拭いていました。
ところがある朝、何もしていないのに水たまりを発見!
流しの下は収納スペースなのですが、その下に微妙な隙間があり、そこにキッチンペーパーをすべりこませるとびちゃびちゃに。
収納スペースの奥は板があるのですが、上側にスペースがあるので無理やり体を押し込んでのぞくと、その一体がびちゃびちゃΣ(゚Д゚)
また水漏れかー!と思うも、水漏れポイントを見つけるのに四苦八苦。
ヒーターの管の曲がっているところから漏れていることをなんとか突き止め (下写真の矢印部)、大家さん宅に連絡。
結局業者さんが来たのは1週間後。
しかも状況を見るなり、「治すには奥の板を取らないといけないけど、それをすると流しが重すぎて耐えられなくなるからできない」と言い出す始末。
最終的にはこんな感じで板を切って修理完了。
もちろん管の老朽化が原因なので、修理は大家さん持ちです。ふぅ。
おそらくこのアパートに住んでいて一番困っているのがこの水回りトラブル。
でもここに住んでいる限りは今後も発生すること間違いなし(-_-;)
「フランスあるあるだと受け入れて、マメに掃除し、できることはするけど下手にいろいろ触らず、何かあればすぐ大家さん宅に連絡」、で今後も過ごしていきます(笑)