フランス暮らしあれこれ  セ・ラ・ヴィの国で奮闘中

フランス人夫とパリ郊外で2人暮らし。異国の地での日々の生活や手続き、結婚等あれこれを綴っていきます。

変わるパリ、変わらないパン愛

こんにちは。

今日は用事があり、約2か月ぶりにパリに行ってきました!外出制限が始まった3月以来です。

外出制限解除後初めての週末なので、人が多いかなとちょっとドキドキしていましたが、想像以上に少なかったです。

午前中だったからかもしれませんが、道路も空いていてバス🚌もスイスイ進みました。

ルーブル美術館前も人気はまばらで不思議な感じ。以前なら広場を埋め尽くさんばかりの人だったんですが、今日はこんな感じでした。

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ルーブル美術館ピラミッド前

 

フランスに来て、人の多さに圧倒されて、用事がない限りはわざわざ出向くことがなかったパリですが、今日は天気も良く、何よりも人が少ないので少し歩くだけでもとても気持ち良かったです。今がパリの街並みを静かに楽しめる一番の時期なのかもしれません。

そう考えると、パリの人の多さの理由の一つはやはり観光客なんでしょうね。今は国境が閉じられていて、さらには国内でも100㎞を超える移動には制限があるので、パリに来る人の数はかなり制限されています。

観光客によって多くの経済的利益がもたらされていると思うと、決して喜べない状況ですが、今だけに許された穏やかな街並みをありがたくエンジョイしたいものです。

 

そしてそんな穏やかな街並みの中、驚くべき長さの行列を発見!

みなさん社会的距離をとって並んでいるので列が長くなるのですが、ざっと数えて35組以上の人が並んでいました。

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オペラ大通り沿いのパン屋前

これまでスーパーや郵便局前にはよく長蛇の列を見かけていましたが、なんでこんなところに行列が?!と思ったら、そう、パン屋さん!

2019年にできたCédric Groletというパティシエの方のパン屋さんのようです。

フランス人のパンへの想いを再確認した瞬間でした。レストランやカフェが閉まっているので、その影響もあるかもしれませんが、それにしてもすごい行列。

これだけ並んでも、やっぱりパンが食べたいんですね。

 

ちなみに、フランスに来て驚いたことの一つがパン屋さんの需要の高さです。

家の近所にあるパン屋さんはいつお店の前を通ってもにぎわっていて、みんなパン(いわゆるフランスパンのこと。こちらでは「パン」といえばフランスパンのことです)を抱えて出てくるんです。お店も朝7時前から夜8時過ぎまで、平日の1日休店日を除いて土日も開いています。

スーパーで食パンを売っていますし、量も価格もパン屋でパンを買うよりお得です。フランスのパンは出来立ては外はカリカリ、中はふわふわで本当においしいのですが、次の日には硬くなって食べにくくなります。

それでもやっぱり足しげくパン屋に通い長蛇の列に並ぶのは、パンを食べたい、パンはパン屋で買うものだというフランス人のこだわりなのかもしれません。

私はどちらかというとお米派なのですが、こんなにもみんながパン屋に通うのなら、一度いろんなパン屋さんを回って食べ比べしてみてもいいかななんて気になります。

 

久しぶりのパリでこれまでとは違う静かな街並みを堪能しつつ、一方で、変わることのないフランス人のパンへの想いを垣間見たひと時でした。