フランス暮らしあれこれ  セ・ラ・ヴィの国で奮闘中

フランス人夫とパリ郊外で2人暮らし。異国の地での日々の生活や手続き、結婚等あれこれを綴っていきます。

フランス式あいさつ「ビズ」

こんにちは。

フランスに来て慣れるのに時間がかかったことの一つにあいさつの仕方があります。

ヨーロッパの国では共通のあいさつだと思いますが、頬にキスをするスタイル。

フランスではビズと言い、地域で少し違うらしいのですが、基本は右左の頬に一回ずつ、最初に会ったとき、それに別れるときにもします。

だれとでもするわけではなく、例えば会社の同僚や仕事関係の人などとすることはあまりなく、どちらかというとプライベートな付き合いにおいてするようです。ただ夫いわく、人によるしケースバイケース、だそうです。(それが一番困るんですけど。。。)

これ、本当に頬に口をつけているわけではなく、頬と頬を合わせて「ちゅっ」と音をたてているだけ。といっても関係が近い人、たとえば夫と親しい叔父・叔母やいとこの小さな子供たちは頬に「ぶちゅっ」とビズをしてくれます(´д`)

このビズ、正直あまり好きになれなくて、だってそんなに親しくなかったり初対面の人と顔をくっつけるんですよ(;゚Д゚)

冬場はまだしも特に夏、汗がついた頬でピタッとされたときには内心うわぁ(泣)。ばれないようにこっそり頬をふきます(笑)。

別に潔癖症ではないのですが、やっぱり抵抗感が!

ただ郷に入っては郷に従え!と思っているので、相手がビズをしてくるようならちゃんとします。ただこちらから進んでビズをしにいくのは苦手で、相手の出方に合わせてます。

たまに一瞬相手がためらっているのがわかる時があるんです(笑)

例えば夫の友人のホームパーティーに招かれたとき、初対面の人達もいて、私がためらっているのがわかるのか、フランス人ではないからなのか、ビズをしていいのか迷うみたいです。ザ・フランス人にためらわれたら、こちらからはもはやいけないので、ちょっと微妙な空気になります。

 

そしてなぜか男性同士は握手であいさつ、男性と女性はビズであいさつが基本らしいんです。

な、なぜ?私も握手でいいのにーと思いながら空気を読んでビズであいさつをしますがちょっと腑に落ちず。

もちろん男性同士でも家族や親しい友人同士ではビズをしますし、人によるらしいのですが。。。

 

そしてもう一つ腑に落ちないのが、特に別れ際にするビズ。

というか一人一人にあいさつをする習慣。これが本当に苦手です(ーー;)

例えば先ほどのようにお呼ばれして多くの人が来ていた場合、ぶっちゃけ最初のあいさつ以降ほとんど、いや全く話さない人もいます。それなのにお暇するとき、呼んでくれた人たちだけでなく、来ている全員のところを一人ずつまわってビズでさようならのあいさつ。おしゃべりに花が咲いていようと、お邪魔してあいさつ。

場合によってはあいさつ待ちの列ができてることも。

「さようなら」とか何か一言みんな声をかけながらビズをするので、これもちょっと気まずくて。交わした言葉が「こんにちは」だけなのに何と言っていいやら。。。

もちろん招待してくれた人に対してお礼を言ってあいさつするのは当然ですが、

いちいち一人ずつ回らなくても、みんなに向かって手を振ってさようならで十分じゃない。。。?と正直今でも思っています。

 

ちなみに、あいさつとしてのビズですが、もう一つよく見かけるビズが「お礼のビズ」。

何かプレゼントをもらったとき、ありがとうという意味でビズをします。もちろん全員に。

 

今はコロナウイルスの影響でこのビズでのあいさつはしないよう推奨されています。

個人的には内心ラッキーなのですが、

はてコロナウイルスが落ち着いたらビズでのあいさつが復活するのか?気になるところです。