フランス暮らしあれこれ  セ・ラ・ヴィの国で奮闘中

フランス人夫とパリ郊外で2人暮らし。異国の地での日々の生活や手続き、結婚等あれこれを綴っていきます。

フランス道歩きのルール

こんにちは。

 

ただ外の道を歩くだけなのに、けっこう思うことがあるのがフランス。

今回はフランスで道を歩く時に知っておくとよいポイントをいくつかご紹介します。

ざっくり言ってしまうと、

  1. 足元に注意
  2. 頭上にも注意
  3. 背後にも注意
  4. 前方にも注意
  5. でも信号は赤で渡って良し!

ということ。

もはや一瞬たりとも気を抜けません(笑)

 

1.足元に注意

これは何と言っても、犬のフン!

犬を飼っているお家が多いようで、道端で犬の散歩をしている人をよく見かけます。

ご親切に市が犬のフンを入れて持って帰れるようにビニール袋&回収ボックスをわざわざ無料で設置してくれているのですが、それでもマナーがなっていない飼い主はいるんですね。

f:id:kikiwawa:20200525014130j:plain

犬のフン用袋(上)と専用ゴミBox(下)

驚くべきはその頻度。

大げさではなく、外出すると必ず一度は犬のフンを避けて歩きます。

おかげで犬のフンを踏まないように、視線を落として歩く癖がついてしまいました

(ーー;)

街の清掃担当者がお気の毒。。。

犬のフンを片付けずに終わるときなんてないんじゃないかな。。。

 

2.頭上にも注意

家の敷地が塀や柵でおおわれているお家が多いのですが、そんな多くの家にお花や木が植えられています。

そしてそんな植物はどんどん塀や柵の外にむかって生い茂っていきます。

おかげでただでさえ細い歩道が、さらに細く。

特に春先から夏にかけての時季は植物が頭上に枝を伸ばしていて、気を付けていないと顔にぶつかったりすることも。

藤の花を敷地を囲う塀にそわせているお家も多く、眺める分には本当にきれいで素敵なんですが、頭をかがめて歩くことに。

f:id:kikiwawa:20200525014423j:plain

路上に伸びる植物

おおらかというか、こちらの人は気にならないんでしょうかね?

 

3.背後にも注意

日本だと自転車を利用する人が多いと思いますが、こちらでは自転車以上に使っている人が多いのが、トロティネット!いわゆるキックボードです。

自分でこぐタイプと、電動で進むタイプがあります。

歩道が狭いことや、自転車は外に駐輪すると盗難の危険があり、手軽なトロティネットが人気なのかなと思っているのですが、危ないのが子供が乗っているトロティネット。

ふつうに歩道を歩いていると、背後から「ガラガラ、シュー」という音が突然聞こえてきて、横をスレスレでシューっと走りさっていきます。「おっと」となることもあり、背後にも要注意です。

日本も自転車の運転が一時問題になり、自転車専用レーンができたり、歩道上でも歩行者と分かれて通るように改善されてきていると思います。

フランスでは自転車は車道を走るのが基本のようで、歩道を歩いていて自転車にぶつかりそうになることはないのですが、そのかわりにトロティネットに要注意です。

 

4.前方にも注意

f:id:kikiwawa:20200525014603j:plain

2人横に並ぶのが限界の細い歩道

私は小学生の頃、特に細い道を歩くときは一列で、横に広がって歩かないようにと教わりました。前方から向かってくる人もいるし、後ろから来て早く先に進みたい人だっているかもしれないので、他の人の迷惑にならないようにするのは当然ですよね。

例えば私は誰かと細い道を並んで歩いていて、前から来る人がいたり、後ろからせまってくる足音が聞こえると、一歩下がるなりしてその人が通れるように場所をあけます。

この教え、今でも正しいと信じているんですが、世界共通じゃないんですよ(;゚Д゚)

フランスに来て、細い歩道が多いから余計思うのかもしれませんが、気づいたらよけているのは自分。。。向こうが2人でこちらが1人でも、そのまま2人横に並んだまま向かってくる。結局ぶつかりたくない自分が横によける始末。

もちろん全員じゃないですし、中には避けてくれる人もいます。でも一人の自分がよけてること、けっこう多いんですよね(ーー;)

でもコロナウイルスが問題になって外出制限だった期間、歩道を一人で歩いていると、すれ違うスペースはあるのにあえて車道にでたりして私の横を通らないようにする人がいました。アジア人だからかなとかとも思いましたけど、よけることなく歩道を歩けたので、それはそれでよかったです(笑)

 

5.でも赤信号は渡って良し

これ、けっこう衝撃的でした!

もちろんルールでは赤信号では渡ってはいけません。

ただ交通量が少なかったり、横断歩道が短いと日本でも信号無視をする人はいます。

何を隠そう、私も経験があります。。。(すみません。。。)

でも日本だと、さすがにこの信号は無視しない、できないっていうラインがある気がするんですよね。

ただフランスでは、信号無視に、交通量とか横断歩道の長さとか、関係なし!

ビックリしたのはパリの中心部、自動車もけっこう通る道路で、ちょっとした合間を見計らってみんな赤信号でどんどん渡っていく!

逆に車がちょっとスピード落としたりする始末。

複雑に道路が交差している交差点では、どこからいつ車がやってくるかわからないので危ないなぁと思うんですが、みんな慣れてます。それにみんなで渡れば怖くないって感じなんでしょうね。でもそういう時に限ってクラクションを激しくならされてます(笑)

個人的にはパリの交通渋滞、歩行者のマナーの悪さも一役買ってるのかなとちょっと思います。赤信号で渡る歩行者がいれば、車もスピードを落とすし、場合によっては止まらないといけないですしね。

あと、どうやって子供に教えるんだろうって疑問です。

「赤信号じゃ渡っちゃだめだよ」って言ってても、その目の前でみんな渡っていくっていう(;´д`)

家の近くにある、なくてもいいくらいの3歩くらいで渡れる本当に小さな信号なんですが、その横断歩道で赤信号で待っている小さな子供とその親を前に、渡ってしまおうか悩んでしまう私です。

 

余談ですが、歩道が細く、電柱があったりして車椅子では通れないなと思うところがよくあります。段差も多く、石畳みのような部分もあったりで、正直車椅子で外出するのは厳しいんじゃないかと思います。日本でもバリアフリーの問題がありますが、ここはそれ以上、、、です。

 

 

ただ道を歩くだけなのに、注意点満載のフランス。

国が変われば、共通認識も変わる。

フランス人特有のマイペースさゆえってことでしょうか。