フランスのあららな住宅事情~共用部~
こんにちは。
今回はフランスに来てびっくりした、というより困った日本の住まいとの違いをいくつかご紹介したいと思います。
今住んでいるアパートは築年数がかなり古いらしく、それゆえな所やたまたま今のアパートがそうだった、ということもあると思いますが、それにしてもまったく退屈しない住まいです。
たくさんあり過ぎるので、今回は部屋の中ではなく、主に建物の共用部分に関してお届けします。
1.エレベーターはありません
フランスは古い建物が多く、階段がないことが多いというのは聞いていたのですが、ここのアパートも例にもれずエレベーターがありません。階段は木製でわりと細く、すれ違うのはスレスレ、手すりが外れている部分があり、ちょっとヒヤヒヤものです。
よく利用するスーパーまで少し距離があるので、今は1週間に1回のペースでスーパーに行っているのですが、1回当たりの購入量がかなりになります。家まではキャディー(よくお年寄りが転がしながら出かける車輪付きの荷物入れ)を使っているので楽々なのですが、そのあとの階段がまぁつらい(泣) 夫は以前買い物帰りに荷物の重さで腰を痛め、それ以降この階段部分は私の担当(笑)。
一段ずつ引き上げ、途中休憩をはさみつつ上っていきます。部屋のある3階に着いたときにはゼーゼーです。本当はもっと買いたいのに、これ以上は最後の階段が上れない、、、とあきらめることも。
次に引っ越すことがあれば、やっぱりエレベーター付きのアパートにしたいものです。
2.小包は100%郵便局預かり
このアパートの謎の部分の一つに、部屋番号がついていないということがあります。
オートロック式のメインエントランスを入ったところに各住居者の郵便受けがあるのですが、氏名が書かれているだけで部屋番号はついていません。もちろん各部屋のドアにも表札も何もありません。
そのため、手紙や書類など郵便受けに入るものは入れてもらえるのですが、入らない小包みなどの場合、配達員さんはどの階のどこの部屋かわからないので、結局不在票を入れることになります。自分は部屋にいるのに受け取れません。郵便局での受取も翌日の午後からで、金曜日に配達があった場合は翌月曜日になります。
3月の金曜日に小包が届いたとき、いつも通り不在票が入っていたのですが、引き取りに行ける翌月曜日からコロナウイルスの影響で郵便局が閉まり、結局受け取れたのは1か月後。部屋番号さえ書いてあれば受け取れたのにぃーと思わずにいられませんでした。
そういえば以前共用の廊下部分で宅配の人とすれ違い、「~さんてどこの部屋か知ってますか?」と聞かれ、もちろん知らないので「全然検討もつかないです」と答えたら、ため息まじりに「なんてこったい。全部当たっていかなきゃいけないよ」的なことを言いながら一つずつドアベルを鳴らしていました。お疲れさまです。。。
3.突然始まる工事音
これはこのアパート特有のことだと思うのですが、よく工事音が聞こえてきます。
ふつう工事音というと1週間とか1か月とか決まった期間の日中に聞こえてくると思うのですが、毎日一日中というわけでなく、比較的午後の短時間、不定期に突然聞こえてきます。
というのも、このアパートの共用部の管理・修繕等をしているのが大家さんのご家族で、同じアパートに住まれており、引っ越しで空いた部屋のリフォームのようなこともその方がされているようなのですが、特に期間を公表するでもなく、その方のペースでされているのか、半年以上前から空いている部屋の工事も最近始まりました。
一日中ではないので大きな支障はないのですが、午後に自宅で仕事に関するやり取りをskypeなどを使ってすることがあり、いつ始まるかわからない騒音にヒヤヒヤしてしまいます。
あくまで苦情がでないとそのまま続けるマイペースな感じ、やっぱり日本とは違います。
ただ大家さんのご家族ということもあり、正直苦情は言えません。。。
今回は今住んでいるアパートの建物の共用部に関してお伝えしましたが、できれば他のよくあるアパートと違ってここがちょっと特別で、次に引っ越すところはエレベーターがあって、ちゃんと部屋まで小包が届けてもらえて、突然の工事音にヒヤヒヤしなくてすむところがいいなぁなんて思っています。