再就職サポート機関、Tingari
こんにちは。
さて、Pôle emploiでの失業保険給付に関連して「Tingari」という機関とやり取りするという話を以前したのですが、今回はそのやり取りについてちょっとご紹介できればと思います。
Pôle emploiでの失業給付が決まると、突然このTingariという所からメールが送られてきました。「電話するので一回目の面談を予約すること、この面談は義務」だと。
数日後に自動電話がかかってきたのですが、かけるよう言われた電話番号が聞き取れずそのままにしていたらその数日後にさらにメールが。。。
「メールを送り、電話もしたのに反応がない。電話するように。」と。。。(;´Д`)
ぎゃっ。まだ最初のメールから1週間足らずなのに。こ、こわい。。。
ということでメールにかかれていた電話番号に電話しオンライン面談の予約をいれました。電話口の女性の話し方がクールでこれもまた怖かった。。。
実はPôle emploiから「別の委託機関から連絡があります」という通知メールを受けていたのですがよくわからず、Pôle emploiでの面接のときにカウンセラーに聞いてみたのです。
すると、どうやらこのTangariという機関、求職者の希望にそっていない仕事を受けるように圧力をかけてくるらしい。。。( ゚Д゚)
こ、こわい。。。
ただでさえ言葉の壁で緊張するのに。。。
まず初回の面談は就職活動の時のリクルーターとの面談と似ていて、これまでの経歴や探している職種について聞かれ、Tingariという機関についての説明と、今後の流れについて説明がありました。
基本的にグループセッション1回参加と電話での進捗状況確認2回が義務とのこと。
最初の面談時にその日程が組まれました。
が、グループセッションの日時が直前で説明もなく変更される。。。
そしてちょっとイラっとした出来事が。
日時変更に関連して電話が朝10時頃にあったのですが、なにーまたTingari?また日時変更とか勘弁してよと、ちょっと警戒して電話をとったのです。コロナ感染の影響でいつも痰がのどに絡んでいるので第一声目がちょっと出にくいのですが、するとそのカウンセラー、
「もしかして起こしちゃいました?寝てました?あはは」と。
まさか過ぎる発言にちょっとびっくりしすぎて言葉を失ったのですが、くやしいかなフランス語ではとっさに言い返すことができず、「いいえ、全く」としか言えず。
いやいや、仕事してないからって毎日ぐーたら寝て日々を過ごしているんじゃないんだよ。朝から仕事に関連することをパソコンで勉強してたわ( 一一)
あー腹立つ。
なんかこういう仕事している人って仕事を探している人を下に見てるんだなーと思った出来事でした。
まぁでも変に言い返して、さらに嫌な対応されても困るし、ぐっと我慢です。
そしていざグループセッション。
実はこのグループセッション、Tingariのオフィスで開催される回とオンラインで開催される回があり、私はもともとオンライン開催の回を予約していたのですが直前で中止となったため、オフィス開催の日に一人オンラインで参加という形にしてもらいました。
内容としては仕事探しにおいて大事なことや履歴書の書き方などだったのですが、一般的なまぁそうだよねといったことばかりだったので、すでに就職や転職活動をしたことがあったり、目指す職種や業界が決まっている人にとってはそれに特化した内容ではないので、あまり参加のメリットはないかも。(でも参加は義務。。。)
その代わりフランスに来て初めてフランス語で就職活動する人にとっては為になるかなという印象。といってもフランス語のセッションだったのでフランス語がわからないと厳しいかも。。。
その後2週間ほどの間隔をあけて2回ほど電話での状況確認があり、就職活動の進み具合を聞かれました。
その中で特に言われたのが、案件を探し応募する幅を広げること。
こちらもたくさんの転職サイトがあるのですが、わりと同じ募集案件が重複して複数のサイトに掲載されるので、3-4つのサイトにしぼって探していたのですが、それではダメだと( 一一) いやーでも見るサイト増やしても同じ案件ばかりでむしろ時間の無駄な気がする。。。
こちらでは 「candidature spopntané」といって、募集の公表あるなしに関わらず希望の企業に自分の履歴書を送って売り込むというスタイルがあり、それもしていくようにと言われました。
このスタイル、フランスに来てすぐの頃に試したのですが、かすりもしなかったのであんまり効果があるとは思えないんですよね。
もしかしたら中小企業で、たまたま募集のタイミングが合って、そのポストに関連のある経歴や能力があれば面接の話があるかもしれませんが、コネクションがなければ現実的には厳しいんじゃないかなという印象です。
そもそもただでさえ忙しいのに、はっきりと募集していないときに届いた履歴書なんて見ないしとっておかないし、募集するときには一から募集しますしね。さらに外国人だとビザや滞在許可も絡んでくるので、尚さらあえて連絡しようとはならないでしょうし。
履歴書を送るときには志望動機書も添付するのですが、そのためにはその企業のリサーチが必須なわけで、時間がやはりかかるのです。そのため、かかる労力と企業から声をかけてもらえる可能性を天秤にかけたとき、労力の方が重いなと。
本当に就職したい企業があるのであれば試してみる価値はあると思いますが、とりあえず程度ではあまりお勧めしません。
そんなこんなで3回目の電話での進捗状況の確認で、Tingariとのやり取りは終了となりました。この後、TingariからPôle emploiへ終了報告がされるようです。
私の場合は初めから警戒していたこともあり(笑)、自分の希望職種をはっきり伝え、ほかの職種は考えるつもりはないと伝えたので、ほかの職種については無理に勧められることはなかったですが、もし迷っている態度をとっていたら、また状況は違っていたかもしれないなと思います。
最初の面談から約2か月。
とりあえず無事に終わってよかった。。。