フランス暮らしあれこれ  セ・ラ・ヴィの国で奮闘中

フランス人夫とパリ郊外で2人暮らし。異国の地での日々の生活や手続き、結婚等あれこれを綴っていきます。

窓はやっぱり南向き?でも意外と悪くない北向き。

こんにちは。

外出制限が緩和され、多くの人が太陽の日差しを満喫し始めている今日この頃。

外出制限中は窓からうらめしく青空をながめる日々だったので、太陽の日差しをあびるのはやっぱり気持ちいいです。

もちろん、庭があったり、太陽の日差しが家の中に差し込む家なら、外出せずとも自宅で日光をエンジョイできます。

が、我が家は北向き!正確には北東向き!

角部屋なのに全ての部屋の窓が同じ方向の北東向きです。

フランスの古い建物あるあるかと思うのですが、建物同士の間に隙間がなく、くっついて建っています。そのため建物の両サイドは完全に壁になっているので、窓は建物の正面側と奥側のみです。

今住んでいるアパートは内廊下をはさんで建物の正面側、奥側に各部屋があるので、おそらくどのお宅も窓はすべて同じ方角に設置してあります。

 

日本にいたときは、北向きなんて論外。ベランダに布団が干せないじゃん。洗濯物が乾かないじゃんって思ってました。

でも実際住んでみて、北(北東)向きも意外と悪くはないけど、でもせめて一か所でも別の方角に向いた窓があったらいいのになぁ、という感じです。

 

まず、そもそもベランダがないのです。

新しい建物はベランダがついているところが多いようですが、ここの建物は古く、窓の外側にはミニ植木鉢が置けるかなー?くらいのスペースしかありません。しかもそのスペース、物を置いてはいけないルール(ーー;)

 

そんなわけでそもそも洗濯物は部屋干し。(乾燥機もありません)

日光の力で殺菌!と思うのですが、色柄物や素材によっては日差しで痛むので日陰干しがいいものもあり、風が通れば日差しはなくてもしっかり乾きます。

なので基本窓を開けて部屋干しです。

夏場は気温も高いので、朝干せば夕方には乾いていますし、冬場はヒーターの力&ヒーターによる空気乾燥のおかげでしっかり乾きます。

余談ですが、ヒーターによる空気の乾燥はけっこうすごくて、洗濯物を干すと翌日の朝、のどの痛みがマシになります。

 

ちょっとつらいのはヒーターを入れるほどではないけれど、窓を開けておくには寒い季節。。。

気温もそこまで高くないので洗濯物の乾きは正直いまいち。

洗濯物を干す部屋の窓は開けるのですが、一か所しかないので風の流れがあまり良くないのです。なので、もう一か所別の方向に窓があれば、風が通りやすいのになぁと思ってます。

 

窓を閉めたい夫と、風を通して洗濯物を乾かしたい私の静かな闘いの季節です( `ー´)ノ

 

それに、冬は難しいですが、夏の間は朝の10時くらいまで日差しが斜めに部屋に差し込んできます。なのでどうしても日差しに当てたいものは、その時間に物干しを駆使して日差しを当てます。

布団についても、日本とは違い空気が乾燥しているので、そもそも頻繁に布団を干すこともないですし、窓から直接出せば、朝の時間に干すこともできます。

 

となると、意外に大丈夫な北東向き。

そしてフランスの夏には北東向き、むしろ完全な北向きがいいことが1つあるんです。

そう、熱波!

こちらではCanicule(カニキュル)と呼ばれている熱波・猛暑です。

昨年も6~8月の間にこのカニキュルが3回ほどありました。地域によっては40℃を超えることもありますが、最高気温が35~38℃、最低気温が25℃を超える日が数日~1週間くらい続きます。

気温だけ聞くと、日本の夏も連日こんな感じな上に湿度も高く、別に大したことはない感じがします。

が、フランスの何がつらいって、エアコンがない!

オフィスビルや商業施設、高速列車などには設置されているようですが、基本一般家庭にはありませんΣ(゚Д゚) 

しかもこちらで売っている一般家庭用?エアコンは、床に置くタイプで後ろに太いホースがついていて、どうやらこのホースから熱い空気を外に逃がす仕組みのようです。

つまり、窓を開けてこのホースを外に出すことになり、その開けた窓から外の熱い空気が部屋に入ってくる。。。(意味ないじゃん。。。)

 

私は去年、早めに夫を説得し、昔ながらの扇風機を準備(笑)

(日本の抜群に機能が備わっているのにお手頃価格な扇風機が恋しかった。。。)

 

そしてこちらの人がどうやってこの熱波に対処するかというと、

朝の涼しい時間に窓をあけて新鮮な空気を取り込み、そのあとすぐに窓を閉め、窓の外についているシャッターのような扉も閉め、熱をシャットアウト!

家の中では余計な熱を作らないよう静かに過ごす。

 

この方法、最初まったく理解できず、風を通した方が涼しいじゃん、と思っていたのですが、今は納得。

こちらの建物は中の温度が外に影響されにくいのか、外は異常に暑くても建物に入ると少しひんやりします。

 

なので高温の中、窓を開けてしまうと熱風が中に入ってしまい、the end ( ゚Д゚)

開けていなくても、日差しがさす方角はシャッターや窓から徐々に熱が伝わってきます。

そう、北向きであれば太陽の日差しが照り付けないので少しでも部屋の温度を低く保てるのです!

 

我が家は北東向きなので朝日差しが少し差し込みますが、その後は日陰。

もちろん暑いのは暑い!

でも水を入れたボトルを凍らして扇風機の風を送りながらという超マニュアルスタイルでなんとか耐えられるのも、この方角のおかげ。(と信じています。)

 

この熱波の期間は南向きや西向きでなくて良かったと心の底から思うのです(笑)

 

ただ日差しがあまりないので、植物を育てるのには向きません。

そもそもベランダがないので無理なのですが、外出制限中は家庭菜園みたいにトマトとか育てたいなーなんて思ったのですが、これはやっぱり難しいですね。

 

それと、こちらの冬は雨も多く日も短いのでちょっと鬱々とした気分になるのですが、

日差しがないと余計鬱々。ただでさえ少ない日差しを冬場に家の中でエンジョイできないのもちょっと切ないものです。

 

結局のところ、窓はどっちが向きがいいのか?

熱波を思えば北向きだし、でもやっぱり植物を少し育てたいし、布団も干したいから日差しは欲しいし、風も通したい。

ってことで、今のところ私の中では北と、東か南のどちらかに窓がある。そしてその東か南はベランダというのが理想です。

次に引っ越すことがあれば、そんな家に住めたらいいなぁと思ってます。