フランス暮らしあれこれ  セ・ラ・ヴィの国で奮闘中

フランス人夫とパリ郊外で2人暮らし。異国の地での日々の生活や手続き、結婚等あれこれを綴っていきます。

フランスのあららな住宅事情~お部屋編~

こんにちは。

これまで共用部編と水回り編ということで、フランスのあららな住宅事情を紹介してきましたが、今回はお部屋の中について紹介したいと思います。

 

 

まずは玄関から。

 

玄関のドアに、なぜかのぞき窓がありません。

外を確認できる小さな丸い窓ですね。

家に一人でいるときにインターホンが鳴ると、開けようかどうしようか悩みます。

というのも、建物のエントランスがオートロック式なので、本来は変な人は入ってこれないはずです。郵便局の配達の人はそもそも建物を上がってきませんし、うちに用事で誰か来ることがあれば、事前にわかります。

ただ同じ建物に大家さんのご家族が住まれているので、何か用事があればチャイムをならされる可能性があります。

以前一人でいるときにチャイムがなり、大家さんかなと思ってドアを開けたら物乞いの人(たぶん)だったことがありました。その時は英語で、「フランス語がわかりません」と対応してすぐドアを閉めたのですが、そうなんですよね、オートロックと言えど住人とは関係ない人が入ってくることはあるんですよね。

のぞき窓さえあれば、それで誰か確認して開けるかどうか決められるんですけどね。。。

 

 

そして家の中にあるドア。

玄関を除いて全部で4枚あるんですが、そのうちの1枚しか閉まりません。

カギがどうこうという以前に、ドアがきちんと閉じません。

立て付けが悪いのか、木製なので湿度の変化の問題なのか。。。

今は夫と2人なので、姿が見えなきゃトイレとわかるのでいいんですが、お客さんが来るときは要注意です。

 

 

さらにドアですが、茶色いしずくが垂れていることがあります。

キッチンの収納棚の扉もです。

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茶色いしずくが垂れる収納棚の扉


初めて気づいたときはもしや上の階から水漏れ?!と焦りました。

が、どうも湿気によって塗られている塗料が染み出てくるのか反応しているのか。

濡れた洗濯物を引っかけていたドアやキッチンの流しのすぐ上にある棚の扉でよく起こります。

 流しの上の棚の扉は、拭いても気づいたときにはまた茶色い汚れが染み出ているので、終わりのない戦いです。

 

 

それからキッチンに関連して、換気扇。

どう考えても換気扇の出口が見当たりません。。。

換気扇はコンロの上部に設置してあるのですが、そのすぐ上は収納になっており、壁側にもこれといった排気口が見当たらないのです。

手を近づけても空気が吸われている感じなし。

もしかしたら小さな穴が壁に開けてあるのかもしれないのですが、換気扇は音も大きく、排気できているのかあやしいので、もはや換気扇は使わず窓を開けて料理しています。

 

 

続いては床。

それぞれの部屋の床のデザインが全て違います(._.)

玄関&キッチン、お風呂場、リビング、寝室。

石のような堅い素材だったり、柔らかいシートのような素材だったり。

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リビングの床(下)と寝室の床(上)

特に支障はないのですが、キッチンは石のような素材なので、お皿やグラスを落とすと100%割れます。

 

 

床に関連してもう一つ。

水平の場所を探すのが大変。

特に床の素材が柔らかい寝室は机がガタガタ。

体重計も毎回水平か確認してから測定。

 

 

そして天井。

大きな亀裂がそれぞれの部屋の天井に走っています。

上からペンキが塗られているので、大家さんは把握済みだと思うのですが、ベッドで横になって目に入るとちょっとドキドキしてしまいます。

 

 

それからなぜか寝室よりもリビングの方が小さいんです。

アパート自体の広さは十分なんですが、リビングと寝室の広さが逆だったりいいのにね、とよく夫と言っています。間取り上、寝室とリビングルームを逆にするのは難しいんですよね。

 

そしてなぜかリビングと寝室の間の壁が斜めにはしっていて、床の模様のおかげでそれが余計目につきます。なぜ建物の壁と並行にしなかったんだろう。。。

 

 

それから、このアパートは古いので、至るところに隙間があります。

玄関の天井に電球がついていて、配線のための穴が開いているのですが、外が強風の日はそこから何やら発泡スチロールのカスのようなものが落ちてきます。

そして隙間を通ってやってくるのがネズミ。

駆除のための薬剤がついたものを全戸置くことになっているのですが、出ました。

去年の冬だったと思うんですが、リビングのソファーに座っていると何やら音が。ん?と思ってそちらに目を向けると壁の穴からリビングの反対側の壁の穴へネズミがダッシュΣ(゚Д゚)

掃除はマメにやっているんですが、結構びっくり&ショック。

でもこれだけ家に隙間があるので、どれだけきれいにしていても外から入ってきます。

この時は大家さんに連絡すると、泡状で出てくるスプレーで、その泡が膨らんで固まり、穴がつぶれるっていうもので応急処置してくれました。

 

 

 

それと、これはフランスの住宅どこでもだと思いますが、網戸。

窓に網戸がありません。

夏場はけっこうつらいんですよー。

暑いので窓を開けることが多いんですが、巨大なハエや蚊、ほかにもいろんな虫が入ってくるんです。

しかもつらいのがこちらの蚊にさされると猛烈にかゆく、そしてひどく腫れることがあります。

もしかして蚊じゃなくてブヨとか別の虫なのかもしれないですが、腫れあがる頻度が日本にいるときより断然多いです。

日本から持ってきているムヒが欠かせません。

 

 

最後に、これは日本でも共通のことかと思いますが、生活音。

上の階の突然うぉーっと絶叫するおじさんの声やトイレを流す音、携帯電話の振動音、お隣さんが壁の向こうで何かしている音、そして以前窓の向きの話の中で紹介しましたが、隣の建物とくっついているので、角部屋なのに隣の建物からの音も聞こえてきます(笑)

 

 

これだけいろいろある我が家、退屈しません(笑)

いろいろあっても住めば都。

どれも段々慣れてきて、そういうものだと思えてきます(*´Д`)

これだけあららポイントをお伝えしてきたので今さらな感じですが、今のお家は道路に面していないので静かで、朝は鳥の鳴き声が聞こえてきますし、何より窓の外が開けていてお向かいさんの目が気になるということがありません。ご近所さんの庭に生えている大きな木も見えて、ちょっと自然を感じられるそういうところはとても気に入っています(∩´∀`)∩

 

 

今回ご紹介した内容は、フランスの住宅というよりは今私が住んでいる家特有のことがほとんどだと思うので、そんな家も中にはあるんだなーくらいに思ってもらればと思います。