フランス暮らしあれこれ  セ・ラ・ヴィの国で奮闘中

フランス人夫とパリ郊外で2人暮らし。異国の地での日々の生活や手続き、結婚等あれこれを綴っていきます。

フランスでの結婚披露宴は体力勝負

こんにちは。

以前フランスで教会式をする場合、la préparation de mariage (以下プレパレーション)という事前研修に参加しなければならないことをお伝えしましたが、今回はそのほかにもある日本とは違うなぁという挙式・披露宴ついて紹介したいと思います。

 

もちろん、日本でもいろんな形での挙式・披露宴が行われていますし、フランスでも人それぞれだとは思います。

 

が、一般的な挙式・披露宴の場合、日本と大きく違うのが、「夕方から始まり翌早朝まで続く」ということΣ(゚Д゚) 

日本のように挙式・披露宴が3-4時間で終わるということはありません。

そして挙式は必ず役所で(教会式の場合はさらに教会で)行うことになるので、その後行われる披露宴の会場までの各自移動がマストです。

 

以前夫の友人の結婚式に参列したのですが、まさにそうでした。

午後4時くらいから役所で結婚式、その後各自人里離れた披露宴の会場まで移動し、午後6時過ぎから夜8時過ぎまで軽食をつまみながら飲み物片手に立ったままそれぞれ好きなようにみんなで談笑。そしてすでにお腹がいっぱいになりつつある夜8時半くらいから席につき夕食&催し物スタート。最後のデザートがでてきたのは夜11時半もまわった頃。そしてその後は新婚夫婦のファーストダンスを皮切りにみんなでダンス。

私たちは深夜1時頃にお暇しましたが、このダンスナイトが早朝まで続くんだとか。。。

 

そして驚いたのが、子供たちは子供たちだけの別のテーブルで過ごすということ。

これ、夫の親戚との食事会でもテーブルを分けていたことがあって驚いたのですが、大人と子供と分けてそれぞれの時間を過ごすようです。 

披露宴の時は2-3人のベビーシッターさんが小さな子供たちの面倒をみていて、おかげで親は子供に気をとられず披露宴を楽しめていたようです。

 

 

それからご祝儀

日本だと結婚する夫婦との関係性で相場が決まっていて、友人だと3万円というのが多いと思います。

 

フランスの場合は2パターンあるようです。

新郎・新婦が欲しいものリストを作り、招待された人はリストの中から自分が贈るものを選び、プレゼントする。

もしくは、新郎・新婦が例えば「新婚旅行で○○に行きたいのでぜひカンパをお願いします」といった形でお祝いを募り、披露宴会場に用意された箱に入れるパターン。こちらは日本のご祝儀と似てますね。

 

ところがこの2つ目のパターン、夫に聞くとまったく相場が決まっていないとかΣ(゚Д゚)

えっいくら入れればいいの?!

そんなわけでネットで調べてみたら、大体一人あたり50ユーロ(日本円で大体6000円ちょっと)だとか。

日本に比べて激安( ゚Д゚)

 

正直、ご祝儀の3万円て高いなぁと前々から思っていた私。場合によっては交通費や宿泊代もかかり、懐になかなか厳しいものがあります。

そして引き出物、あれ入ります?

フランスには引き出物なんてありません。しいて言うなら小さな袋に何粒か入った「ドラジェ」と呼ばれる、砂糖でコーティングされたお菓子が配られるくらいです。

 

そういう意味ではフランスの方がシンプルで、招待客が気持ちよく新郎・新婦を祝える感じがします。

 

ただ逆に考えると、ちょっと下世話な話ですが、フランスでは披露宴にかかる予算に対してご祝儀をあてにできない(笑)ので、新郎・新婦が最終的に負担する費用は日本より多くなる印象です。

 

 

ところで私たちはというと、夫の「伝統的」な挙式・披露宴がやりたいという希望のもと、プレパレーションの申し込み&場所探しを去年の秋に開始。

 

プレパレーションについてはこちらで詳しく説明しています👇

 https://francekurashi.hatenablog.com/entry/france-mariage-religious-preparation

 

場所探しですが、夫の地元の教会で式を挙げるということで、教会はすぐに決定。

問題はそのあとに行われる披露宴の会場です。

 

移動が必須になるので、それでもなるべく教会から近いところ&予算の点からいろいろ探し、結局3か所見学に行って決めました。

 

この披露宴会場、日本のように街の中心にあるホテルとかでなく、多くの場合が街の中心部から離れた少々田舎にあることが多いようです。

そのためバスや電車などの公共交通機関を使っていくことが難しく、車で行くことになります。私たちも友人の結婚式・披露宴に参列するためにレンタカーを手配し、別の友人夫婦をのせて行ったことがあります。

 

そしてもう一つ、日本と大きな違いは、結婚式・披露宴はすべて自分たちで準備するということ。

日本だと、ホテルなどの結婚式会場で行う場合、ほぼ確実にウェディングプランナーがいて、招待状からドレス、料理、会場の飾りつけ、引き出物、写真撮影等予算や希望を伝えて相談しながら決めていき、実際の手配はプランナーやその会場の担当者が行うと思います。

 

しかしここフランスでは、ざっくり言うと会場はただ会場を貸すだけ。

装飾のためのキャンドルやリボンなどは別途料金で借りることはできます。

 

つまり、そのほかの手配は全て自分たちで行うんです(>_<)

たいへーん。

招待状からドレスや料理、飾りつけの生花、カメラマンなど自分たちで探して連絡を取り手配していきます。

もちろん会場側も、料理を出してくれるケータリング会社や花屋、カメラマンなどの連絡先リストをくれるのでそこから探せばいいのですが、どこがいいのかもわからず選ぶだけでもなかなか大変です。

ただ会場によってはケータリング会社を指定しているところがあり、最終的に決めた会場はケータリング会社が指定されています。

実は当初は別の会場にしようと夫と決めたのですが、悩んでいる間に希望の日時がうまってしまい、最終的にここにすることにしました。

 

そうです、早めに会場をおさえることも大事です。

季節がよい4~9月に結婚式をするカップルが多いようで、私たちは去年の11月に見学に行ったのですが、会場によってはすでに今年の9月末まで週末は予約がうまっていました。

この期間に結婚・披露宴を予定している場合は特に早めに予約をするのがおすすめです。

 

最終的に決めた会場は費用が少々お高いのが痛いところですが、ケータリング会社を選ぶ必要もなく、また催し物や音楽をまかせるDJ、小さな子供たちの面倒をみるベビーシッターも会場指定なので、いろいろと探す手間がはぶけました。それにみなさんこの会場でこれまでにも仕事をされていて慣れているので、安心して任せられるのも良かったです。

 

この会場に決めた理由として、もちろん雰囲気が良かったこと、ケータリング会社が指定されていること、それから希望の日時が空いていたということがありますが、もう一つ大きな理由があります。

それは宿泊スペースがあること。

 

そうです、披露宴の食事は夜中まで、ダンスは早朝まで続きます。

つまり帰れません。

もちろん食事が終わり新婚夫婦のファーストダンスを見終えてから車で帰る人もいますが、新婚夫婦に近い家族や友人は深夜まで残っています。

会場自体が人里離れたところにあり、すぐ歩いていけるところにホテルがあるわけでないので、会場に宿泊スペースがあることが結構重要ポイントなんです。

決めた会場には、もちろん招待客全員が宿泊することはできませんが、夫に近い家族や友人が泊まれるだけの部屋があるので、そこも決め手の一つになりました。

費用も手頃で雰囲気も良かった別の会場はケータリング会社を選ばなければならないこともありましたが、宿泊スペースがほとんどなかったため断念。

宿泊スペースはあっても、ツインの部屋がいくつもあるわけではなく、ドミトリーのような2段ベッドがいくつもある大部屋だったりすることもあるので部屋割りの確認も大事です。

 

この宿泊スペース問題、当初はそれを言うなら披露宴を田舎じゃなくて教会のある街の公民館とかホテルとかレストランですればいいじゃんと思い、夫とバトル(ーー;)

予算的にもおさえられそうだし、街の中なら各自帰りたいときに歩いてホテルに行かれますし、飲酒運転の心配もありません。

いっそのこと結婚式を午前中にして披露宴での食事をランチにすれば、みなさん宿泊する必要がなくなります。

 

結局、いつも繰り出してくる「伝統的な」結婚式・披露宴&人生に一回だけなんだからという夫の言葉におされ、夫の希望の会場に決定。

 

あぁケチケチ倹約生活に拍車をかけなくては(-_-;)

 

 

人生の中の一大イベントの一つとも言える結婚式・披露宴ですが、国が違えばいろいろと違うところがありますね。

フランスの方が新郎・新婦も招待客も体力勝負、でももっと自由なくだけた感じで個人的にはいいなぁと感じています。

コロナの影響でどうなるかわかりませんが、自分たちの結婚式・披露宴が無事にできるようにしっかり準備をしていきます☆