フランス暮らしあれこれ  セ・ラ・ヴィの国で奮闘中

フランス人夫とパリ郊外で2人暮らし。異国の地での日々の生活や手続き、結婚等あれこれを綴っていきます。

専業主婦=無職

こんにちは。

突然ですが、「専業主婦」、日本ではアンケートの職業欄に「会社員」とならんで「主婦」の記載があったりと、ある意味で一つの社会的な肩書として認められている印象があります。

「お仕事は?」

「主婦です。」

いたって違和感ありません。

もちろん最近は結婚後も仕事を続ける女性が多いので、「専業主婦」という人は少なくなってきていると思います。

それでも「主婦」と言っても聞いても、何も違和感はないと思います。

しかしここフランス、「主婦」「専業主婦」という職業はありません('Д')

女性もフルタイムで働くことがいたって普通。結婚したからといって仕事を辞めることはありません。

実際、フランスでは一人の給料で家計をまかなうとなると、家族や友人との付き合いも多く、ヴァカンスで旅行に行くのが当然の文化のため、さらに貯金もして、というのはそれなりの高給取りでないとけっこう難しいと思います。

もちろん金銭的理由からだけではなく、女性が働きつづけられる社会の仕組みが日本に比べると整っているからこそ、女性も男性と変わりなく働くのだと思います。

 

この現実のため、実質「専業主婦」の立場にいるとけっこう肩身が狭いのです( ;∀;)

そもそも私自身働きたいというのがあります。

そして夫も私に働いてほしいと思っています。

が、語学の壁、そしてこれまでの職歴の壁が実に高い。。。

一見ハードルが低そうなスーパーのレジや受付係などは、人と接触する仕事のためフランス語が必須。そしてフランスでは大体ほとんどのポストで関連の学位をとっており、かつ同様のポストでの経験があるかが問われます。

そもそもフランスにはすでに多くの日本人が在住しているため、日系の会社の応募も、日本語を話せるだけでは相手にしてもらえず、経験が求められます。

 

日本では、資格を使った仕事をしていたのですが、これがフランスでは使えず、他の仕事への応用が利かないので、実に苦労しています(ーー;)

 

夫は横で私の就職活動を見ているので、だんだんとその難しさの現実が理解できてきて、とくに私にプレッシャーはかけてきません(笑)

 

でも何がつらいかって、それは夫の家族や友人からの

「仕事は?」

 

これが本当にストレスで、実は夫の友人のホームパーティーをこれまで何度か欠席しています(-_-メ)

 

「主婦です。」が認められないと「無職です。」としか答えられない。

なんだかプライドがズタズタにされるんですよね。

コロナが始まってからは有り難いことにホームパーティーのお誘いもほとんどないので、この試練は回避できています(笑)

 

が、一番つらかったのは夫の母親からの「仕事は?」。

コロナ以前は2-3か月に一回ほどのペースで夫の実家に行っていたのですが、そのたびに開口一番この質問。夫が様子見で電話するときもこの質問。

いやーストレス(;゚Д゚)

 

そもそも失業率が高いフランスで、フランス語が母語じゃない上にこれまでの職歴も応用が利きづらい外国人が、そんなに簡単に仕事が見つかるかー!

あーたに何か迷惑かけました?そんなに聞いてくるならあーたが仕事見つけて来てよ!

できないなら放っておいて!

こちとら家でゴロゴロしてるんじゃないんだよ!家事やって語学勉強して慣れないフランス語のサイトで仕事探して履歴書書き直してって毎日やってんだよ<`ヘ´>

 

っていう感じでした。。。(-_-;)

そして夫婦喧嘩につながることも。。。

 

最近も夫がいろんな友人と電話で話しているときにやっぱり私の仕事の話になっていて、それが悲しいかなわかってしまう自分。

そのたびに自分が無能な気がしてけっこう気持ちが追いつめられます。

 

実は昨年意を決して、これまでの経歴と関連づけられる講座を受けて(もちろんフランス語で講義です!)、そのあと半年もスタージュ(研修生)をしたのですが、コロナのせいか正規採用に至らず。

就職活動続けていますが、当たって砕けるばかり。

やっと「専業主婦」「無職」から脱却できると思っていたので、正直けっこう落ち込んでいます。

 

「専業主婦」=「無職」、この肩書から抜け出せる日はいつになるのやら。。。(;O;)

 悩ましい日々は続きます。。。