見た目とナショナリティー
こんにちは。
サッカーワールドカップ真っただ中ですね。
日本では盛り上がっているんでしょうか?
日本の初戦は対ドイツということもあって、あーどうせドイツが勝つよなーなんて思っていたのですが、日本勝利でしたね(*'▽')
携帯電話でひっそり観戦していた夫はまさかの日本勝利にかなり衝撃を受けていました(笑)
そして二戦目、あえなく黒星。。。
ちなみにテレビでは有料チャンネルでの放映が多いようなのですが、もちろんフランス戦は無料のチャンネルで放映されるので、しっかりフランスの初戦、対オーストラリア戦を観戦。
サッカーの国際マッチがテレビ放映されるとき、試合開始直前、選手がピッチ上に入場して国歌斉唱のため一列になるところから始まることが多いと思います。
個人的に一番ドキドキして見てしまうところ(笑)
で、その時ちょっと思ったのです。
オーストラリアはピッチ上に並んだ(おそらく)全員が白人の選手。
そしてフランスはおそらく半分以上が黒人の選手。
改めて、フランスが移民大国であるということを感じる瞬間でした。
ただスポーツによっても違っていて、例えばラグビーもフランスでは人気ですが、代表チームを見てもサッカーほどは感じないのです。
以前、フランス語の語学学校に通っていた時、先生がフランスでは「人種」という単語を使うのはタブーだと言っていたのがすごく印象に残っています。
その代りに「○○ルーツの人」という言い回しをします。アフリカルーツ、アジアルーツといった感じ。
今住んでいるエリアは以前住んでいたエリアに比べて、黒人さんやアラブ系の人をよく見かけます。
たまにバスに乗ると自分の前後左右の人がみんな黒人さんだったりします。
そんな移民大国に住んでいるのに、黒人の選手が半分以上をしめるサッカーのフランス代表チームを見て、そこに目が行ってしまう自分。
結局どこかで、フランスはヨーロッパの一国で、白人の国という固定観念が自分の中にはまだあるんだろうなと感じるのです。
かといって、ニュース番組を見ていて、キャスターの人が白人ばかりだったり、現政権のメンバーを見ていてやっぱりほとんどが白人だったりすると、そこにも目が行ってしまうのです。
自分の中にダブルスタンダードがあるなぁと複雑な思いになります。
同僚の中に、両親が中国とベトナム出身のアジア系で本人が小さいときにフランスに来たという女性がいて、彼女は両親の母語は話せず、彼女はれっきとしたフランス人なのです。彼女の見た目はいわゆるアジア系なのですが、私は彼女はフランス人という認識です。
そういう人が身近にいるとあぁそうだった、見た目は関係ないんだったとちょっと我に返るのです。
固定観念はなかなか変えられないけれど、それが差別に結び付く可能性に気を付けないといけないなぁと思っています。
ちょっとした場面で、いろいろと考えさせられることの多いフランス生活です('ω')